振り込め詐欺の体験談(※借金がある人注意!)

これらは全てノンフィクションの体験談です。 振り込め詐欺の手口

振り込め詐欺の体験談(※借金がある人注意!)

投稿者:東京都 20代 女性

これは私が生まれて初めて消費者金融でお金を借りた頃の体験談です。
私は普段、知らない番号からの電話には出ないように気を付けていました。でもその日に限って出てしまったのです。というのも、電話が鳴ったのは私が寝ているときだったからです。突然の着信音に驚いた拍子に、思わず出てしまったのでした。

寝起きで頭が朦朧としたまま、「はい」と答えると、電話の相手は「○○さん(私の名前)の携帯でよろしいでしょうか?」と確認をしてきました。私はまた「はい」と答えました。
すると相手は、「私は伊藤たかし(仮名)というもので、弁護士をしているものです。」と言ってきました。寝ぼけた頭で、”弁護士!?”と驚きながら話を聞いていると、相手はさらに驚くようなことを言ってきました。


弁護士:「本日はですね、○○さん(私)が契約されている、○○○○さん(私が借りてる消費者金融名)からのご依頼でお電話させていただいております。」

私:「え、あ、はい」(え、何何何!?寝起きのプチパニック)

弁護士:「○○○○さん(消費者金融)から、○○さん(私)の返済が遅れているとのご相談をいただきました。でですね、このままですと、全額一括返済していただくかたちになります。」

私:「え!全額!?」(毎回返済日の午後に入金していたのがまずかったのかな?うぅ~どうしよう・・・泣)

弁護士:「はい。それでですね、○○○○さん(消費者金融)とご相談させていただいた結果、今回に限り、本日中に8万円をご返済していただければ、全額返済は見送るというお返事をいただくことができました。○○さん(私)は本日8万円のご返済は可能でしょうか?」

私:「あ、えっと、はい。わかりました。」(8万円は大金だ!でも一括返済なんてことになったらもっと大変だ。運よく給料日あとだしなんとかなる!)

弁護士:「わかりました。それではですね、本日12時(正午)にこちらから指定する口座に振り込んでいただけますでしょうか。口座は口頭でお伝えいたしますので、銀行へ着いたらこちらの番号へ折り返しお電話ください。それでは失礼いたします。」

私:「あ、はい。」(時計を見ると午前11時15分。やっば12時からバイトじゃん!)

私の携帯電話の番号や名前、消費者金融の名前を知っていることから、私はすっかり弁護士の言っていることを信じ切ってしまいました。そして慌ててバイトへ行く準備をして銀行へ向かいました。銀行へ着いたのは、12時ギリギリちょっと前でした。すると、携帯が鳴り、出ると先ほどの弁護士からでした。

弁護士:「今どちらですか?」

私:「あ、すいません。今銀行へ着いたところです。」

弁護士:「それでは、振込先をお伝えしますので、電話をつないだままATMまで移動してください。」

私:「着きました。」

弁護士:「振込先の口座は・・・・・・です。」

私:「はい。今入金が終わりました。」

弁護士:「では、数日内に領収書をお送りいたしますので、ご確認いただければと思います。それでは失礼いたします。」

私:「はい、ありがとうございます。」←も~~~バカ><


それから数日後、領収書も届かないし、8万円返済したので現在の残高を確認するため、消費者金融に電話をしました。すると、残高が減っていないあげく、8万円のことなど知らないと言われました。ここで初めて、振り込め詐欺に遭ったのだということを知ったのでした・・・

これは2003年頃の話です。今思うと手口がチープだし、なんでこんなのに騙されたんだろうと思います。でも当時は初めての消費者金融との付き合いで、罪悪感というか心に負い目というか、自分が悪いことをしているような気分で毎日を過ごしていました。そういう心の隙間に付け入られたんだと思います。今はもっと手口が巧妙だと聞いています。借金がある人は気をつけてくださいね。

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